2/14/2014

情報の妥当性の判断ポイント

★ 健康とフィットネスについての私達の主な情報源
- 逸話、個別事例
- 伝統
- 権威のある人の発言
- 直感、本能
- 論理的理由付け(帰納、演繹)
- 科学的手法

科学的手法に基いて知識の正否を判断しよう。


★ 科学的手法の主なステップ
1. 観察、問いと目的の生成
2. 仮説の生成
3. 研究手順の具体的な手段や方法や実行の生成
4. データ・結果の生成
5. データ分析・解釈・議論・結論


★ 科学研究のタイプ
- 事例研究
- サーベイリサーチ
- 歴史リサーチ(昔の人の食生活とか)
- リサーチのサマライズ
- コホート研究
- 症例対照研究
- 無作為対照化試験

一般的に無作為対照化試験が最も厳格な研究デザインで、因果関係の切り分けに役立つ。


★ 実験研究の有効性のチェックポイント
・内部有効性
- 計測手段の正確性など(例えば体脂肪率の測定に伴う誤差)
- 比較グループ間での扱いの不均衡(例えば炭水化物+タンパク質を投与した群と炭水化物+タンパク質+ロイシンを投与した群を比較して後者のほうがタンパク質合成が高くなるというやり方。トータルのアミノ酸量が後者の方が多い)
- 被験者の途中脱落(長期のダイエット実験ではよくある)
- 統計的に有意かどうか(単なる偶然ではないか)

・外部有効性(実験結果が実世界へ適用できるかどうか)
- 被験者と社会で対象となる人々が同じような状況か。年齢、性別、健康状態、肥満状態、運動歴など。
- 投与量が現実的なレベルか(サプリの研究など)
- 対象となる運動の種類に適用できるか(グリコーゲンを急速に回復させるようなものは持久運動を行う人にとっては有効でもボディビルダーに役立つかどうかは疑問)
- 短期効果と長期効果(短期的に効果があるように見えても長期ではどうなのか。例えば低強度運動は高強度運動よりも運動中の脂肪燃焼割合は高いけど運動後の安静時にこれが逆転する)
- 研究での統計的重要さと実世界での利用(2年間で4.3kg減量する肥満薬は一日あたりだと6g弱の体脂肪しか減らない。40-50kcal相当)
- 資金提供源(企業が研究資金を出していると企業の製品に有利な結果が出やすい)
- 再現可能性(他の研究でも再現されたか)


参考: Alan Aragon / Girth Control

0 件のコメント:

コメントを投稿