6/07/2024

デッドリフトで腰椎の剥離骨折をしたケース

コンベンショナルデッドリフトで腰椎の剥離骨折をしたという動画です。

動画:腰の骨が折れました。
https://www.youtube.com/watch?v=vUJKrLDZRwY






このフォームの問題点を分析してみます。

・腕をダランとぶら下げすぎている(挙上途中が巻き肩気味)

・上腕の引きつけがケーブルプルオーバー的

・背中でガッツリ負荷を受けている

・ロックアウトで上半身を勢いよく後ろに倒している


おそらくこの方はスモウが競技フォームで、スモウと同じ感じでコンベンショナルをやっているのだと思いますが・・・

・コンベンショナルはスモウよりも挙上前半の上半身の傾きが大きくなるため、腕をダランとぶら下げすぎずバーをコントロールしたほうがいいです。肘から先は脱力するけど上腕をもっと引き付ける。

・上腕は、ケーブルプルオーバー的に引き付けるのではなく、肩の外旋で引き付けます。そのほうが体幹が固まるし、バーをコントロールしやすいし、ロックアウトで股関節が過度に伸展しにくいです。スモウは腕を伸ばすメリットが大きいので、上半身が起きるフォームなら肩内旋で腕ダランも有りですが、コンベンショナルは肩外旋のほうが良いと思います(スモウでも上半身の傾きが大きいフォームの人は肩内旋しないほうが良いと思います)。

・体幹は土管のように固めて、体幹全体で負荷を分散して受けつつ尻から地面に負荷を流すイメージです。背中だけで負荷を受けないようにします。

・コンベンショナルのロックアウトは、直立姿勢になって背を高くするイメージです。高重量だと斜め後ろに立つ感じになるけど、それでも斜め後ろに直立姿勢を取ります。

スモウの開脚姿勢だと、上半身を勢いよく後ろに倒しても尻がキュッと締まって途中で止まり、股関節と腰椎が過度に伸展しにくいです。また、ある程度倒したほうがスモウはロックアウトしやすいです。しかし、コンベンショナルは勢いよく上半身を後ろに倒すと途中で止まらず、股関節と腰椎が過度に伸展しやすいので注意が必要です。



参考にオルヒ選手のフォームを。


動画:Vlog 017 | 785lb deadlift PR, meeting Gabby Fortune, and more
https://www.youtube.com/watch?v=2ByozbjH7Og






0 件のコメント:

コメントを投稿