8/24/2023
トレーニングしてから食事と食事してからトレーニングの研究(トレ前の絶食時間が長い場合)
https://www.researchgate.net/publication/370091244_Timing_of_Resistance_Training_During_Ramadan_Fasting_and_Its_Effects_on_Muscle_Strength_and_Hypertrophy
ラマダン中のイスラム教徒を対象とした研究です。ラマダン中は、日没から日の出までの間だけ飲食可能です。日中は飲食不可で、水すら飲めません。
この研究では、夕方にトレーニングをしてから食事をするのと、日没後に食事をしてからトレーニングをするのとでは、どちらが効果が高いかを調べています。
8/07/2023
デロードの研究が出ました
たぶんデロードの研究は初めてです。途中で3週間休止してトレーニング再開するという研究はあったのですがデロードというよりもリトレーニングの研究です。1週間のデロード期間の研究は世界初だと思います。ただ、一般的に行われるデロードと違って、完全にトレーニングを休んでいます。
(1)Gaining more from doing less? The effects of a one-week deload period during supervised resistance training on muscular adaptations
https://sportrxiv.org/index.php/server/preprint/view/302/604
<被験者>
トレーニング歴有りの若い男女。男性率7割強。平均体重78kgでスミスマシンスクワットの1RM平均が100kg付近なので高いレベルのトレーニーというわけではなさそう。
<トレーニング内容>
トレーニングメニューは両グループで同じ。いずれの種目も2分インターバルで8-12RMを5セット実施(全セット限界まで)
上半身 週2回
・ショルダープレス
・ラットプルダウン
・チェストプレス
・バイセップスカール
・トライセプスプッシュダウン
下半身 週2回
・スミスマシンスクワット
・レッグエクステンション
・膝を伸ばしたカーフレイズ
・膝を曲げたカーフレイズ
通常トレーニンググループは、9週間ずっと同じメニューでトレーニング
デロードグループは、4週間トレーニング+1週間完全オフ+4週間トレーニング
<結果>
筋肥大は両グループで差は無し。
筋力については通常グループのほうがやや有利。
ジャンプ力は両グループで差は無し。
<その他>
ディスカッション欄に書かれていることが興味深いです。
・デロード後は、リフレッシュ感よりもむしろ怠さを訴える被験者がいた。
・4週目から9週目にかけて、通常グループは筋肉痛が減って、デロードグループは筋肉痛が増えた。
・4週目から9週目にかけて、デロードグループはモチベーションが低下して、通常グループはモチベーションは変わらず。
他には、ファンディング欄にRenaissance Periodizationの名前があります。日本でも人気の高いMike Israetelのチームですね。よく見たらMike Israetelは研究者欄にも名前がありました。他に有名な人だと、Brad J. Schoenfeldも関わっています。