4/14/2022

BIG3を軸としたトレーニングプログラムの考え方4回目:PDCA

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初心者のプログラムは、1回目の記事に書いたように、リニアプログレッション(緩やかなリニアプログレッション含む)でシンプルにやっていくのが良いと思います。

ここでは中級者向けのプログラムをどう作り、実行していくかを書いていきます。


望ましいトレーニングプログラム

望ましいトレーニングプログラムがどのような要素を含むか。

・重量とボリュームの漸進的過負荷 
筋肥大と筋力アップを続けようとするなら、長期的(数ヶ月~数年単位)に見て重量とボリュームを少しずつ増やしていくのが必須になります。

既存のプログラムは3,4週間といった短期でも、リニア型やウェーブ型で重量やボリュームをアップさせていくものが多いです。短期で重量やボリュームを増やしていくことが、筋肥大と筋力アップにどこまで効果があるのかわからないですが、実際にプログラムを実施することを考えると、単純に右肩上がりで強弱をつけるとプログラムがシンプルになりますし、疲労管理もやりやすくなります。


・回復
回復を入れないと適応が起こらないので、プログラムに回復を組み込むのは必須です。


・目的とする適応の種類の明確化
漫然とトレーニングを行うのではなく、どの適応(筋力、筋肥大、ワークキャパシティ)を目的としてトレーニングを行うのか明確にしたほうが効果が出やすくなります。


・新たな刺激を与え続ける
重量、ボリューム、レップレンジ、種目のバリエーションなど、同じトレーニングを続けていると同じところに留まり続けます。


・高強度×高ボリュームはNG
85%1RM以上といった高強度の重量で、高ボリュームのトレーニングを行うと、多くの人は回復が追いつかなくなります。また関節への負担も大きく、怪我をしやすいです。高強度なら低ボリュームにしたほうが良いですし、高ボリュームなら低強度にしたほうが良いです。


・キツイ週をずっと続けない
高強度の週をずっと続けない、高ボリュームの週をずっと続けない。回復のキャパシティを超えやすくなったり、同じことを続けることで停滞しやすくなります。