9/29/2017

筋肥大トレの推奨ボリューム2

金(キン)曜日の29(ニク)日は「筋肉を考える日」らしいので、筋肉のことを考えてみましょう。


以前の記事(筋肥大トレの推奨ボリューム)のアップデート的な記事になります。筋肥大を目的としたトレーニングの場合、どのくらいのトレーニングボリュームが適切なのか。


★トレーニング未経験者・初心者の推奨ボリューム
今回見ていく研究はSchoenfeld他の研究で、週間のセット数と筋肥大の関係を調べた2016年のシステマティックレビュー・メタアナリシス研究になる。トレーニングボリュームと筋肥大の関係について、現状の研究結果からは何がわかるのか。

(1)Dose-response relationship between weekly resistance training volume and increases in muscle mass: A systematic review and meta-analysis
https://www.researchgate.net/publication/305455324_Dose-response_relationship_between_weekly_resistance_training_volume_and_increases_in_muscle_mass_A_systematic_review_and_meta-analysis

分析対象となった研究の数は15で、そのうち被験者がトレーニング歴有りとなっている研究の数は3つ。大部分の研究の被験者がトレーニング歴なしで、年齢性別も老若男女さまざま。

調べているのは、「部位あたりの週間のトータルのセット数」と筋肥大の関係。

結果への影響の大きい外れ値の研究(被験者はトレーニング歴あり)を除くと、週に5セット以下よりも週に5-9セットの方が筋肥大効果は高いが、週に10セット以上と週に5-9セットはほぼ同等という分析結果となっている(下表の赤線で囲った部分)。


この分析結果では大部分がトレーニング歴なしの被験者になっている。トレーニング歴なしの人が筋肥大を目指してトレーニングする場合は、部位あたり週に5-9セットのトレーニングボリュームが適切だということになる。部位あたり週に10セット以上やっても筋肥大の観点ではあまり意味がないかもしれない。

また週に5セット以下でもそれなりに効果が得られるようだ。時間や体力の無い初心者の人は各部位2セットを週に2回程度でも良いだろう。

トレーニング歴ありの人でも、鍛え込まれていない部位だと週に10セット以上やってもあまり意味がないかもしれない。例えば下半身は強いが上半身はあまり鍛えていないアスリートが、上半身も鍛えようとする場合がこのケースに相当する。



★セット数とレップ数
1セット8-12レップを週に5-9セット行うとすると、週に40-108レップ。部位あたり週2回トレーニングすると、一回のトレーニングで部位あたり20-54レップ。

以前の記事で紹介した研究では、一回あたり合計30-60レップのトレーニングボリュームが筋肥大を最適化するようだという結論だった。この研究でも主な対象は未経験者・初心者で、今回の研究とレップ数換算ではだいたい数字が一致する。トレーニング歴の無い人や始めたばかりの初心者は、一回のトレーニングで部位あたり2-5セット、合計レップ数20-60程度のボリュームで、これを週に2回程度行うのが筋肥大目的のトレーニングとして望ましいと考えられる。



★トレーニング歴のある人を対象とした研究
それではトレーニング歴のある人にはどの程度のトレーニングボリュームが良いのだろうか。予め断っておくと、研究の数が非常に少ないのでたいしたことはわからない。

今回のメタアナリシス研究で分析対象となったトレーニング歴ありの被験者の研究は3つ。それぞれ見ていくと、

(2)The Effect of Weight Training Volume on Hormonal Output and Muscular Size and Function
https://www.researchgate.net/publication/232177076_The_Effect_of_Weight_Training_Volume_on_Hormonal_Output_and_Muscular_Size_and_Function
被験者は20代前半の若い男性。実験開始前の平均値はスクワット1RMが約130kg、ベンチプレス1RMが約90kg。筋肥大の測定部位は、大腿直筋と上腕三頭筋長頭。週4回トレーニング(下表Table1参照)。1種目あたり1/2/4セット。測定部位についての週あたりの種目数は、大腿四頭筋が3種目(スクワット、レッグプレス、レッグエクステンション)、上腕三頭筋が6種目(ベンチプレス、インクラインベンチプレス、デクラインベンチプレス、クロースグリップベンチプレス、トライセップスプッシュダウン、トライセップスエクステンション)。7-12RM限界まで。

筋肥大については大腿直筋も上腕三頭筋長頭もグループ間では有意差なしという結果。大腿直筋断面積の変化は、1種目4セット・週に12セットの高ボリュームグループが+12.3%、1種目2セットグループが+4.6%、1種目1セットグループが+6.8%となった。有意差無しなのは被験者数が少ないためではないだろうか。このボリューム差なら、高ボリュームのほうが筋肥大効果が高い気がする。ただストレングスの変化(スクワット1RM)は差がない。上腕三頭筋長頭については測定機器の能力の問題か(筋肉の厚さが40mm程度で変化量が1mmか2mm、コンマ以下は測定できない模様)、上腕三頭筋の鍛え込みレベルがそれほど高くなくて1種目1セット・週に6セットの低ボリュームですでに刺激が飽和しているのか。もしくはベンチプレス系では短頭に負荷がかかりやすく測定対象となっている長頭への負荷がそれほど高くないためか。被験者のトレーニングレベルや1種目1/2/4セットというボリュームの比較は良い感じなのに、種目の選択と測定機器の性能がいまいちでなんだか惜しい研究。


(3)Dose-response of 1, 3, and 5 sets of resistance exercise on strength, local muscular endurance, and hypertrophy.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25546444
被験者は趣味でトレーニングしている若い男性。筋肥大の測定部位は、肘の屈筋と伸筋。部位あたり週に30セット、18セット、6セット(1種目あたり5/3/1セット・各部位2種目・週三日)。例えば肘の伸筋の種目はベンチプレスとトライセップスエクステンションで、それぞれ5セットを週三日やると肘の伸筋の週間セット数は30になる。8-12RM限界まで。30セットが最も良い結果。


(4)Three Sets of Weight Training Superior to 1 Set With Equal Intensity for Eliciting Strength
https://www.researchgate.net/publication/11043617_Three_Sets_of_Weight_Training_Superior_to_1_Set_With_Equal_Intensity_for_Eliciting_Strength
被験者は趣味でトレーニングしている若い男性。実験開始前のベンチプレス1RMは65kgくらい。メイン種目はベンチプレスとレッグプレスで3セットor1セット、これを週に3日。1セットグループは時間が余るので、その間にラットプルダウンやクランチやシーテッドロウなど他の種目を1セットずつ行った。3セットグループも時間が許せは同様の種目を行った。筋肥大については除脂肪体重の変化のみ測定で、グループ間で有意差はなし。研究の主目的であるストレングスの変化については、3セットグループの方が大きく伸びた。



★トレーニング歴のある人の推奨ボリューム
中級者以上は、部位あたり週に10セット以上は行った方が良いと思われる。コンパウンド種目だと対象の筋肉に負荷がどれくらいかかるか種目によっても人によっても異なり、部位あたりのセット数のカウントは単純ではないと思うけど(例えばロウ・プル系は上腕二頭筋のボリュームにカウントするか、スクワットはハムストリングのボリュームにカウントするか、デッドリフトは大腿四頭筋のボリュームにカウントするか)、部位あたり週に10-30セットくらいやるのが良いのではないだろうか。もちろん疲労を回復できる範囲で行うのが基本で、ハード過ぎると回復が追いつかず、結果が悪くなると考えられる。

一般論としては、鍛えられている筋肉ほどさらなる肥大には大きなトレーニングボリュームが必要になる。

どのくらいのボリュームが最適なのか、どのくらいやると逆効果なのか。研究の数が少ないし、トレーニングに対する反応には個人差(遺伝子や現状の筋肉レベルや栄養や疲労やストレスや睡眠や年齢など)が非常に大きいと考えられるので、反応を見ながら調整していくしかないだろう。

例えば下の研究では、トレーニング経験の無い被験者に、ニーエクステンション、レッグプレス、スクワットを各種目3セット、8-12RM限界まで。これを週に3日。つまり大腿四頭筋のトレーニングを週27セット。大腿四頭筋の筋肥大(外側広筋から採取した筋繊維の断面積の増加)が起こらなかった人もいれば、大きく筋肥大した人もいた。このようにトレーニングに対してどう反応するかは、個人差が非常に大きい。

(5)Cluster analysis tests the importance of myogenic gene expression during myofiber hypertrophy in humans
http://jap.physiology.org/content/102/6/2232.long


若い→20-35歳
高齢→60-75歳

筋肥大の程度で3つのクラスターに分けた。クラスター内の内訳は以下の通り。
XTR) 筋肥大反応が非常に良いクラスター:若い女性3人、若い男性9人、高齢女性3人、高齢男性2人
MOD) 筋肥大反応がほどほどクラスター:若い女性8人、若い男性11人、高齢女性7人、高齢男性6人
NON) 筋肥大反応が見られないクラスター:若い女性5人、若い男性1人、高齢女性5人、高齢男性6人

若い男性の未経験者でトレーニングしても筋肥大が起こらないのは少数だと思われる。栄養と睡眠とストレス管理に気をつけて、適度なボリュームのトレーニングを行えば、程度の差はあれほとんどの若い男性で筋肥大は起こるだろう。一方、若い女性や高齢男女では筋肥大がなかなか起きないケースも結構あるようだ(この研究のトレーニング内容がハード過ぎたのかもしれないが)。

9/17/2017

フレキシブルなトレーニングプログラムの組み立て方

時間や体力や使える器具の制約があるなかで、なるべく効率的に良い結果を出すにはどのようにトレーニングプログラムを組み立てていけば良いか。

ボディメイク目的のトレーニングでも、ピリオダイゼーションを用いて色々なレップレンジでトレーニングした方が効果が高いと考えられる。制約を利用しつつ、このレップレンジの変化を組み込むことを考えてみる。

参考記事:筋肥大トレのピリオダイゼーション


★主なウェイトトレーニングの種類とその特徴
ここでのトレーニングボリュームは、セット数×レップ数×重量とする。

・ストレングストレーニング
- 高重量・低レップでトレーニングボリュームは少なくなる。
- 85%1RM以上、5レップ以下。
- セット数が同じなら筋肥大トレーニングより回復が早い(2)。
- その日のトレーニングの最初にやった方がストレングスの向上に効果的(疲れていない状態でやった方が効果的)。有酸素運動も行うなら、有酸素運動よりも先にストレングストレーニングを行ったほうが効果的だし(4)、ストレングストレーニングのみでも最初の方にやった種目のストレングスが伸びやすい(7)。
- フレッシュな状態で集中力を高め、大きな力を発揮するのを意識する。

・筋肥大トレーニング
- 中重量・中レップでトレーニングボリュームは多くなる。
- 80%1RM以下、6-15レップ程度。
- ボリュームが多く回復に時間かかるので、次の同一部位トレーニング日まで間隔を空ける必要がある(回復期間は概ねボリューム依存)。
- トレーニング後半の種目でもそれまで使っていなかった部位であれば、前半に行った場合と同等に筋肥大しそう(7)。有酸素運動を先にやっても後にやっても筋肥大効果は変わらないようだし(4)、ストレングスと異なり疲労の影響は小さいと考えられる。
- ボリュームをしっかりこなすのを意識する。

・パワートレーニング

- 中高重量・低レップでトレーニングボリュームは少ない。
- 75%-90%1RM程度、5レップ以下。
- 各セット限界までやらない。限界まで2レップ以上残して止める。
- コンセントリックを全速力で挙上。瞬間的に大きな力を発揮することを目的としたトレーニング。
- セット間インターバルは2-5分と長めにとってしっかり回復する。
- 余裕のある重量とレップ数では、ゆっくり挙げるよりも全速力で挙げたほうがストレングス向上に効果的(9)。
- 回復が早いのでトレーニング頻度を増やすことができ、長期的な視点でのトレーニングボリュームの積み上げが期待できる(5)。
- 1,2日後のトレーニングでのパフォーマンスを上げやすい(8)。


★組み合わせの実例(曜日固定)
いくつか研究があるのがDUP(Daily Undulating Periodization)。一週間のうちでトレーニング日ごとにトレーニングの種類を変える。

例えば、BIG3中心に全身を週三日で、月曜に筋肥大トレーニング、水曜にパワートレーニング、金曜にストレングストレーニング。

この順序だと、回復に時間のかかる筋肥大トレーニングからストレングストレーニングまで96時間(中三日)、ストレングストレーニングから筋肥大トレーニングまで72時間(中二日)となり、両方のトレーニングを良いコンディションで行える。(5)の研究ではこの順序と、筋肥大→ストレングス→パワーの順序とを比べていて、筋肥大→パワー→ストレングスの方が良い結果を出せている。

これはパワーリフティング寄りのトレーニングプログラムで、アイソレート種目も多く取り入れたボディビル寄りのプログラムだと、例えば上半身週二回、下半身週二回に分割して、月曜に下半身ストレングストレーニング、火曜に上半身ストレングストレーニング、木曜に下半身筋肥大トレーニング、金曜に上半身筋肥大トレーニング、疲労が溜まっている時はパワートレーニングを挟むというトレーニングプログラムも考えられる。


★フレキシブルなトレーニングの組み立て例
・器具の空き状況
ジムが混んでいてBIG3の器具が空いてない場合は、空くまで待つのも選択肢だけど時間が無駄だと考えるなら、その日を筋肥大トレーニングの日にして、空いてる器具から(優先的に鍛えたい部位があればそこから)中重量・中レップの高ボリュームトレーニングをどんどん行っていく。器具が空いていてBIG3が最初に出来る場合は、その日をストレングストレーニングの日にして、ストレングスを伸ばしたい種目を最初に行う。

・次のトレーニング予定日までの間隔
次のトレーニング日まで間隔が空く場合は、ボリュームを増やしたり、補助種目もしっかりやったり、各セットの追い込み度を上げる。
次のトレーニング日までの間隔が短い場合は、ボリュームを減らしたり、パワートレーニングを行ったりする。

・トレーニング時間があまり取れない場合
種目を絞った短時間集中のストレングストレーニング、もしくは調整目的のパワートレーニングを行う。
リバースピラミッドも良いだろう(1セット目低レップ、2セット目中レップ、3セット目高レップみたいな感じ)。

・その日のコンディション
疲労が溜まっている場合は、調整目的のパワートレーニング。
3週ハード1週軽めといった感じでサイクルを決めて、軽めの週に強度(%1RM)の低いパワートレーニングを組み込むのも良いだろう。


★フレキシブルなトレーニングプログラムのメリット
フレキシブルなトレーニングプログラムは、トレーニングを継続しやすくする(6)。通常の研究では実験期間は2,3ヶ月程度で、あまり現実的ではない方法であっても半強制的に続けさせることが出来るだろうけど、実際の運用では自分の意思で年単位でトレーニングを続ける必要がある。トレーニングの継続のしやすさは非常に重要だと考えられる。これは栄養管理についても同じことが言える。


★最後に
この辺の話は研究の数が少なく、またトレーニングメニューや各々の体力といった個人差の影響が大きいだろう。従って研究結果をもとに確信をもってトレーニングプログラムを組み立てられるわけではないのだけど、現状の研究結果とトレーニングの一般論を組み合わせると上で書いたような感じになると思う。重要なのは研究結果を鵜呑みにしてそのまま自分のトレーニングに当てはめるのではなくて、自分がどうトレーニング出来ているかを意識することだろう。ストレングストレーニングだったら集中して重い重量を持ち上げられているか。筋肥大トレーニングだったら筋肉にしっかり負荷をかけつつボリュームをこなせているか。疲労が溜まっていてトレーニングの質が落ちていないか。このようなことを意識しつつフレキシブルにトレーニングを行っていくのが良い思う。



参考文献:
(1)Dissociated time course between peak torque and total work recovery following bench press training in resistance trained men.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=28595855
ベンチプレス8セットを各セット限界までを2分インターバルで実施。96時間後では筋力が回復しても何レップもエクササイズをこなす能力は回復していない。ボリュームと追い込み度が高すぎると4日後でもトレーニングがしっかり行えないようだ。

(2)Comparison of the recovery response from high-intensity and high-volume resistance exercise in trained men.
https://www.researchgate.net/publication/315684978_Comparison_of_the_Recovery_Response_from_High_Intensity_and_High_Volume_Resistance_Exercise_in_Trained_Men
中強度中レップのボリューム多い筋肥大トレーニングの方が、高強度低レップのストレングストレーニングよりも回復が遅い。

(3)Neuromuscular Adaptations to Combined Strength and Endurance Training: Order and Time-of-Day
https://www.researchgate.net/publication/312289627_Neuromuscular_Adaptations_to_Combined_Strength_and_Endurance_Training_Order_and_Time-of-Day

(4)Effects of morning versus evening combined strength and endurance training on physical performance, muscle hypertrophy, and serum hormone concentrations.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27863207
有酸素運動とストレングストレーニングの順序を変えて効果を比較。同時に朝にトレーニングするのと夜にトレーニングするのとではどちらが効果が高いか比較。ストレングストレーニングを先にやったほうがストレングスの伸びは高いが、筋肥大効果は有酸素運動が先でもあまり変わらず。ちなみに朝よりも夜にトレーニングした方がストレングスと筋肥大の伸びが大きい。

(5)Modified Daily Undulating Periodization Model Produces Greater Performance Than a Traditional Configuration in Powerlifters.
https://www.researchgate.net/publication/281066701_Modified_Daily_Undulating_Periodization_Model_Produces_Greater_Performance_than_A_Traditional_Configuration_in_Powerlifters
一週間のうちで3日トレーニングし、それぞれのトレーニング日でトレーニング内容を変える場合、「筋肥大トレ/休み/ストレングストレ/休み/パワートレ」よりも、「筋肥大トレ/休み/パワートレ/休み/ストレングストレ」の順の方がトレーニングボリュームを増やせて効果も高いようだ。

(6)Comparison of Powerlifting Performance in Trained Males Using Traditional and Flexible Daily Undulating Periodization
https://www.researchgate.net/publication/303635228_Comparison_of_Powerlifting_Performance_in_Trained_Males_Using_Traditional_and_Flexible_Daily_Undulating_PeriodizationDUP
DUPでは自分でトレーニング内容を選択出来たほうがトレーニングの継続率が大幅に高い。

(7)Exercise order in resistance training.
https://www.researchgate.net/publication/221793787_Exercise_Order_in_Resistance_Training
種目の順序を変えて、ストレングスと筋肥大を比較した研究がレビューされている。ストレングスは最初の方にやった種目が伸びやすい。筋肥大はややこしくて、ベンチプレス→トライセップスエクステンションの順よりもトライセップスエクステンション→ベンチプレスの順の方が上腕三頭筋がより筋肥大したが、ラットプルダウン→アームカールの順とアームカール→ラットプルダウンの順では上腕二頭筋の筋肥大は同等。ラットプルダウンでは上腕二頭筋はあまり疲労しないから? でも上腕三頭筋もベンチプレスで疲労したとしてもトータルのボリュームは順序関係ないから同等に筋肥大しそうだけど・・・上腕三頭筋の測定箇所がベンチプレスではあまり使われずトライセップスエクステンションで使われる部分だったとか?

(8)Delayed effects of a low volume, power-type resistance exercise session on explosive performance.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=28291764
パワートレーニングを行うと、24時間後、48時間後のパワー種目のパフォーマンスが高まる。

(9)Maximal intended velocity training induces greater gains in bench press performance than deliberately slower half-velocity training.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24734902
全速力で挙上したほうがストレングスの伸びが高い。