朝多めに食べる食事パターンと夜多めに食べる食事パターンとでダイエット効果を比較したら、夜多めに食べるほうが体脂肪減少は大きくて、除脂肪体重(主に筋肉)の減少は少なかったという結果に。
論文内で言及されてないけど、これは多分、朝多めに食べるパターンだと夜中に体内の栄養が欠乏気味になって、筋肉の分解が進んだんだろう。夜食から朝食まで12時間空いているし、一日のトータルのタンパク質摂取量も体重1kgあたり1.2gでダイエット中としては足りていない。
炭水化物と脂質は体内に貯蔵場所があって適宜出し入れしているので、一回の食事の量とタイミングにかかわらず最終的にはトータルのカロリー収支が問題になる。タンパク質は体内に貯蔵場所が無く、カロリー不足の状態では体脂肪の分解燃焼も起きるけど、筋肉を分解してアミノ酸をエネルギーとして利用しようとする動きも出てくるので、ダイエットでは食事由来のアミノ酸(タンパク質)の供給が途切れないようにして、筋肉をなるべく保存する必要がある。普通の食事で血中へのアミノ酸供給は6時間前後続くし、たくさん食べればもっと長く続くので、ダイエット中は夜に高タンパク質の食事をしっかり食べることが大事になる。
(消化中の食事のカロリーとタンパク質摂取量と肝臓グリコーゲンの残量を計算してどのくらいの絶食時間なら筋肉の減少を抑制できるか考えられる人は、ダイエット中も朝多めにカロリー摂取して夜の摂取カロリーを少なくしても大丈夫だと思うけど、普通の人はそんな面倒なこと考えないだろうから、夜多めに食べるというざっくりしたルールが良いと思われる)
Weight loss is greater with consumption of large morning meals and fat-free mass is preserved with large evening meals in women on a controlled weight reduction regimen.
http://jn.nutrition.org/content/127/1/75.long
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